『気狂いピエロの決闘』鑑賞日記

【警告:ピエロ恐怖症の方はお気を付けください!】
タイトルからして凄いですよね…スペインが誇る巨匠アレックス・デ・ラ・イグレシアによる2010年の映画。日本では昨年(2012年)の『三大映画祭週間』でイベント上映と、ほぼビデオスルー扱いです。一応ヴェネチア映画祭では監督賞・脚本賞を受賞していますが、まぁなかなかクセのある映画ですし、この年の審査委員長がタランティーノということで察して頂ければと思います(ちなみに大賞はソフィア・コッポラの『SOMEWHERE』)。

さて、どうのようなストーリーかといいますと、スペイン内戦時にサーカスの花形でもあるピエロ(主人公ハビエルの父親)は人民戦線に半ば強制的に徴兵されるものの反乱軍(国民戦線軍)との交戦に敗れたことにより、捕虜となり強制労働へと送り出されてしまう。月日がたち青年へと成長したハビエルは父親を救い出すべく、この強制労働の現場に一人乗り込み破壊活動を行うが、脱出時に父親は命を落としてしまう…。(一部完…多分)
後半は話がガラッと変わり、中年にさしかかろうとするハビエルは父(や祖父)が生きてきた跡をなぞるかのようにサーカスでピエロの職を得る。そこで美しい曲芸師ナタリア(カロリーナ・バング)や暴力でナタリアを支配するセルヒオと出会い、この出会いが後々の血なまぐさい抗争を産み出す…、といったところです。


  こんなバカ殿みたいのが…
  ↓

  こんなんなりますw

物語の根底にあるのは(ブラック)コメディなんでしょうけど、笑っていいのか…?と観ているこっちが少し不安になることも多々。キワドイかつ酷い(もちろん褒めています)映画です。まぁいつものイグレシア映画といえばそのままなんですが。スラップスティックコメディホラーとでも形容すればいいのでしょうか?エグいシーンもコメディとして受け止められる人向けな作品です。家族・恋人と観るのはあまりオススメしませんが(そういう趣味をお互いにお持ちでしたらアレですが)、夏の夜に電気を消した部屋で一人で観るにはうってつけの映画ではないでしょうか。私はこの映画大好きです。

新作のお知らせ

暑い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
当店の新作をお届けできるようになりましたのでお知らせします♪

今回のモチーフは1977年公開、デヴィッド・リンチ監督の長編処女作でもある『イレイザーヘッド』です!当店では『Lady in the Radiator』 以来のリンチ作品になります。

あの奇妙な赤ん坊(謎の生物)「スパイク」くんがモチーフになっています。僕にとってかなり思い入れの深い作品、みなさんもぜひ楽しんでいただけると幸いです。

カラーは上記写真のホワイトとグレーの2色展開となっております。詳細は以下のリンクより御覧ください!よろしくお願いいたします!!

商品のページはコチラ

裏切りのサーカス 鑑賞日記

オーゴッド、なんと素晴らしい映画を創りたもうたのか。
スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレの原作を元に『ぼくのエリ 200歳の彼女』のトーマス・アルフレッドソンが監督を務めた本作は、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トビー・ジョーンズ、キアラン・ハインズ、ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロング、トム・ハーディそしてジョン・(メリック)ハートと主要キャストのほぼ全員を実力派男性俳優が占め、男臭くそして「静」という言葉がこれ以上になくぴったりとくる渋い映画となっています。

脚本の良さはさることながら、上記俳優たちのアンサンブルが見事すぎて、まさにため息がもれるような出来栄えとなっています。各キャラクターそれぞれの個性は誇大的ではなく日常を普通に暮らしている人間のように描かれているものの、俳優自身が持つ個性や(もちろん)演技力、衣装など、視覚・聴覚で訴えるもの全てが連動しており、我々が日常生活において相手を仕草などから知るのと同様に、それらからキャラクターがどんな役割を持っているのかを知ることができる、といった見事な演出がなされています。
特にスパイものとなると登場人物が多すぎて観ている側としては相関関係がゴッチャゴチャになって、よくわからないままエンディングを迎えることもままあるので、上記演出は非常に効果的だったと思います。

そしてストーリーですが、スパイものなので基本的にはサスペンスやミステリーという分類になるかとは思うんですが、この作品の根底にあるのは「愛」や「裏切り」といった誰しもが生きる上で体験する人間的な感情です。この人間的な感情が物語の終結に止めどもないカタルシスを産み出し、この映画のレベルを一段階押し上げています。

ここ数年で観た映画の中でも自分の中では1,2を争う映画だと思います。久しぶりに心の10本(実際は10本以上ありますけどw)にランクインする映画に出会えました。是非いろんな方に見ていただけたらと思います!

あと、文脈の関係で本文には書けなかったんですが、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)の奥さんの演出方法が、憎いんですよね。こういった小さな演出など非常に凝った作りの映画になっています!

ちなみにレンタルBlu-rayでの視聴ですが、画質は70年代の冷戦下を意識してからか若干色を落とした映像になっています(『ミュンヘン』の劇場公開時のような映像)。ただやはり最近の映画らしいビシっとした画質で役者のアップ時やレンガ作りの建物が映った際にディテールが非常に良く出ていました。また音響も静かなドラマですので派手な音付けはありませんが、セリフやバックミュージックがより効果的に聞こえるよう丁寧に音設計されているように思えました。これは手元においておきたいディスクの1つです(ハンガー・ゲーム買わないでこっち買えばよかった…w)!

ハンガー・ゲーム 鑑賞日記

昨年アメリカで公開するやいなや大ヒットを記録した本作。子どもたちが殺しあうというプロットが既視感を呼ぶ本作。さて如何に。

この映画の見どころ:
・久しぶりに見たウェス・ベントリー(アメリカン・ビューティー)のヘンテコなヒゲ

・スタンリー・トゥッチがキモイ

・エスターの主役の子が成長w(左端)

・レニクラがでてる

劇場で観たかったけど観に行けなかったので、Blu-rayを購入して鑑賞。
うーん、期待していたけど、消化不良というよりも燃焼不良という感じですかね。『バトルロワイヤル』との比較になっちゃいますけど、衝撃度というか生々しさに乏しくて、ひたすら画面で起きていることを追うTVゲームみたいな映画でした。
俳優陣は主役に「ウィンターズ・ボーン」に続き「世界にひとつのプレイブック」で、今回もアカデミー賞にノミネートされたジェニファー・ローレンスを始め『ザスーラ』のジョシュ・ハッチャーソン、我らのウッディ・ハレルソンなど上記を含めなかなかの豪華さなんですけどねぇ。あと、監督がゲイリー・ロスだったんですよ。過去の作品の『カラー・オブ・ハート』(トビー・マグワイア・リース・ウィザースプーン主演)大好きです。

この作品に関しては、「まぁ、こんなモンか」といった感じで見たほうが楽しめるような気がします。正直、WOWOWでの放映を待っても良かったかも、と、このブログを書きながら思っています。

Blu-rayの感想
画質は、最近の作品らしいデジタルハイビジョンな画質で細部までビシっとした絵作りになっています。十分に高画質な出来栄えです。
音質ですが、7.1chのDTS-HD Masterで収録されています。ただ私の視聴環境は5.1chなので、この環境での感想になります。爆発シーンなどのアクションシーンにおける重低音は結構近所迷惑的で良く鳴っていましたが、全編通してサウンドグルグルというほどの感じはしませんでした。

これらの作品も要チェック!

【速報】ゴールデングローブ賞

第70回ゴールデングローブ賞の受賞者・作品は以下のとおり

映画部門

作品賞(ドラマ):アルゴ
作品賞(コメディ・ミュージカル):レ・ミゼラブル
監督賞:ベン・アフレック(アルゴ)

主演男優賞(ドラマ):ダニエル・デイ=ルイス(リンカーン)
主演女優賞(ドラマ):ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティ)

主演男優賞(コメディ、ミュージカル):ヒュー・ジャックマン(レ・ミゼラブル)
主演女優賞(コメディ、ミュージカル):ジェニファー・ローレンス(世界にひとつのプレイブック)
助演男優賞:クリストフ・ヴァルツ(ジャンゴ 繋がれざる者)
助演女優賞:アン・ハサウェイ(レ・ミゼラブル)

脚本賞:クエンティン・タランティーノ(ジャンゴ 繋がれざる者)
作曲賞:マイケル・ダナ(ライフ・オブ・パイ)
主題歌賞:アデル(007 スカイフォール)

アニメ賞:メリダとおそろしの森

外国語映画賞:愛、アムール

テレビ部門

最優秀ミニシリーズ・テレビ映画賞:Game Change
主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画):ケヴィン・コスナー(宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ)
主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画):ジュリアン・ムーア(Game Change)
助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画):エド・ハリス(Game Change)
助演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画):マギー・スミス(Downtown Abbey)

最優秀ドラマ賞:Homeland
主演男優賞(ドラマ):ダミアン・ルイス(Homeland)
主演女優賞(ドラマ):クレア・デインズ(Homeland)

最優秀コメディ・ミュージカル賞:Girls

主演男優賞(コメディ・ミュージカル):ドン・チードル(House of Lies)
主演女優賞(コメディ・ミュージカル):レナ・ダナム(Girls)